REC 公式ブログ REC 注意喚起:水没・浸水した太陽光発電システムには注意してください感電などの恐れがあります

注意喚起:水没・浸水した太陽光発電システムには注意してください感電などの恐れがあります

水没した太陽光パネル

水害などで水没・冠水・浸水したり、水が引いた後でも太陽光発電システムに無防備に近寄ると感電するおそれがあり危険です。

昨今の線状降水帯や台風、豪雨の影響により、太陽光発電システムが土砂災害はもちろん、水につかるだけでも破損している場合があります。太陽光発電システムはこのような場合でも光が当たれば数百V以上の電気を発電をします。

このような災害で破損した太陽光発電システムに接近・接触すると、太陽光発電システム自体は太陽が当たることで発電が続いる可能性が十分にあり感電するおそれがあります。

風水害の被害にあった太陽光発電システムにむやみに近づかずに、そのような場合は、太陽光発電システムの事業者や管理者へ連絡してください。

業界団体でも、日本各地での豪雨による災害の発生を受け、冠水・浸水・水没した太陽光発電設備による感電を防ぐための手順や、安全に点検・撤去を行うための留意事項などをWebサイト上で公開しています。注意喚起だけでなく、実際に水没した場合の実験結果を紹介されていますのでご参考ください。参考サイト

 

太陽光パネルなどは水や粉塵の侵入に対してIP規格を取得しており、その性能は以前のブログ『水害とソーラーパネルとIP規格』でも紹介しています。併せてご参考ください。

また、水没した後でも発電所は普通に稼働しているものもあります。しかしながら、赤外線画像などで確認すると発電に影響を与えることは必至です。しっかり検査してメンテナンスを行うようにしてください。

水につかった発電所を、赤外線ドローンで調査するとこんなに影響が出ています。
もちろん、これでも発電していますが、しっかり検査することをお勧めします。

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